合格体験記|参考書、書籍、過去問

合格への道のり

2013/12/21に気象予報士試験合格へ向けた独学をスタートし、2回目の受験となる2015/01/25 第43回気象予報士試験で合格するまでの約1年間に使用した参考書、書籍、過去問、ダウンロード資料などの教材をご紹介します。
ここで紹介している参考書、書籍、資料を使用した私の独学記録はこちらのページにあります。

 一般レベルの気象知識(気象予報士以前の話)

 天気のひみつ天気のひみつ(学研まんが 新・ひみつシリーズ)
森田 正光 (監修), 青木 こずえ/学習研究社 (2005/02)


気象予報士を目指すといっても、これまで気象や天気に関心のあるほうではなかったので、一般人の常識レベルのことすら知らないのではと心配になり、小学生向けの本を読んでみました。このレベルから始める人は少ないと思いますが、自分のように自信のない方は、2,3日でできることなので、念のため読んでおいて土台作りをしておくと安心です。

雲のカタログ雲のカタログ 空がわかる全種分類図鑑
村井昭夫, 鵜山義晃/草思社 (2011/5/17)


気象予報士試験の学習を始めるとすぐに「高層雲、中層雲、下層雲」、「十種雲形」などの分類用語が出てきますが、実際に空に浮かぶ雲のどれがどれのことかさっぱりわからず。写真を使って雲の分類を教えてくれる本はないかと探したら、ドンピシャなものがありました。あまり気負わず、写真集でも眺めるような感じで一気に読み進め、その後は空に浮かぶ雲を自分で実際に分類してみましょう。最初はよくわからないけど、何日も空を見上げているうちに雲の高さ、形の違いがだんだんわかってくるから不思議です。

雲のかたち立体的観察図鑑雲のかたち 立体的観察図鑑
村井昭夫/草思社 (2013/7/17)


「雲のカタログ 空がわかる全種分類図鑑」が自分としては良かったので、念のためもう1冊読んでみました。十種雲形への分類スキルという意味では新たなことはありませんでしたが、雲の多種多様な姿を短期間に知るという意味では非常に効果的でした。

 学科(一般)の範囲

 一般気象学一般気象学(第2版)
小倉 義光/東京大学出版会 (1999/04)


「学科一般はこの本をもとに問題が作られている」と語られますが、マジでそう思います。学科一般はこの本1冊マスタすればOK。ただ、内容が濃く、実技試験の基礎知識ともなっているので、十分に時間を取って、できれば2,3回読み返せるのが理想。

百万人の天気教室百万人の天気教室
著者/出版社|白木 正規/成山堂書店 (2007/12/18)


どこかのサイトに「一般気象学はレベルが高いので、この本を先に読んでから取り掛かった方がいい」とあったので、教えに従いました。「一般気象学」と「百万人の天気教室」は対象範囲がかなりかぶりますが、「百万人の天気教室」は数式や物理法則を使わないで説明しているので、学科一般の出題範囲に何があるのかつかむには最適でした。

真壁京子の気象予報士試験数式攻略合格ノート数式大嫌いの人に贈る! 真壁京子の気象予報士試験数式攻略合格ノート
真壁 京子/週刊住宅新聞社 (2007/6/19)


私は大学で電気工学専攻でしたので、数式に苦手意識はないと思いましたが、逆に、どの程度の数式が「難解」と言われるのか知りたくて手に取りました。もちろんひと通り読みました。大学受験で数学、物理、化学をやった人なら読まなくていいと思いました。

 学科(専門)の範囲

最新天気予報の技術新版 最新天気予報の技術 ― 気象予報士をめざす人に
新田 尚 (監修), 天気予報技術研究会 (編集)/東京堂出版 (2011/03)


最初のほうは「一般気象学」で学習した学科一般の範囲です。この本はあとのほうの学科専門用として使用しました。 学科専門の出題範囲を1冊で網羅する本はないようで、私はこの本をベースに、気象庁Webサイトを使って学科専門対策を進めました。

実技試験の範囲

かんたん合格テキスト_実技編気象予報士かんたん合格テキスト 〈実技編〉
気象予報士試験受験支援会/技術評論社 (2012/3/2)


実技向けの教材で学習できることは、実技問題についてくる各種資料の読み方とか、顕著な気象パターンとして何があって資料にどう現れるかといった、解答に必要な知識やスキルの「部品」です。ほかの同種の参考書は見ておらず比較評価はできませんが、「部品」集めの意味では不足・不満は感じませんでした。なお、それらの部品を組み合わせて適切な解答に組み上げられるようになるといったことは「過去問での反復練習」の範疇で、両方やらないと合格レベルの解答は難しいと思います。

 本番試験対策

 気象予報士過去問徹底攻略この一冊で決める!! 気象予報士過去問徹底攻略(改定3版)
饒村 曜/新星出版社 (2013/12)


学科一般、学科専門の過去問解説資料として。実技の過去問としてあとで買い足した「気象予報士試験 問題と正解」にも丁寧な解説がありますので、学科一般、学科専門、実技のすべてを「気象予報士試験 問題と正解」で済ませるのがカシコイと思います。

気象予報士試験問題と正解気象予報士試験 問題と正解
平成22年度 第2回 (通算 第35回) ~ 平成25年度 第2回 (通算 第41回)
一般財団法人 気象業務支援センター


「試験対策は過去問に勝るものはない」
気象予報士試験を実施している本家本元が出している資料ですから、出題意図の解釈とかも含めて、とにかくこの資料の解説を信じれば大丈夫です。私が2回で合格できたのも、この資料を使ったことが大きいと思います。7回分を買い揃えるとそれなりの金額になってしまいますが、合格までの試験回数を少なくできたと思えば、受験費用1回分ちょっとの出費は安いもんです。こちら、入手がちょっと面倒で、本屋で取り寄せしてもらうか気象業務支援センターから郵送してもらうか、気象庁の中にある「津村書店」で購入するなど、入手に時間と手間がかかりますし、売り切れるとその回は歯抜けになったままなので、早めの購入が吉です。

 

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