試験科目と対応教材|学科一般

学科一般の教科書は「一般気象学」に尽きます。これをしっかりマスターすれば(3回くらい読むと)大丈夫でしょう。

注意点は、一般気象学をいきなり読んで理解できるかということです。本の題名に「一般」とありますがこれは「一般人向けの」という意味ではなさそうです。物理、化学がわりと得意で大学入試もクリアしたぜという理系の人なら大丈夫だと思いますが、そうでない人は最初の何章か読んでみて、必要に応じて別の本で知識を補強してから一般気象学に戻ってくるのがいいかもしれません。

補強の軸は2つあると思います。1つはいわゆる理系科目の物理、化学、数学。もう1つは天気予報でキャスターが小ネタとして話す程度の、気象の一般常識。

理系科目の前提知識は

  • 物理|エネルギー保存則、運動方程式
  • 化学|気体の状態方程式(ボイル・シャルルの法則)
  • 数学|n乗、ルート、logの計算、微分/積分の意味

あたりでしょうか。このへんが自信ない人には「数式大嫌いの人に贈る! 真壁京子の気象予報士試験数式攻略合格ノート」が手っ取り早くオススメです。

気象の一般常識は、その人がこれまで気象にどれだけ興味を持って生きてきたかの積み重ねであり、多いに越したことはないですが、とりあえず一般気象学を読み進めてみましょう。そして私のように「自分は気象の一般常識がかなり不足しているのではないか」と漠然とした危機感を抱くようであれば思い切って「天気のひみつ」を2日くらいで一気に読んでみるのはどうでしょう。小学生向けとはいえ、ひと通りのことは書かれており、一般常識のベースラインはマスタしたという安心は得られます。

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